初めてでもできた!Pelicanで記事を書いてWinSCPで公開する完全ステップ
前回の記事では、難しいHTMLコードを使わずにメモ帳感覚で文章が書ける「マークダウン」の基本をご紹介しました。
「ルールは分かったけれど、それをどうやって実際のホームページとして公開するの?」
「難しそうなコマンドとか、本当に自分にできるかな……」
そんな風に、一歩を踏み出すのを少し躊躇している方もいるかもしれません。でも、安心してください。
静的サイトジェネレーター『Pelican(ペリカン)』を使ったサイト運営は、一度流れを覚えてしまえば驚くほどシンプルです。やることは「記事を書く」「変換する」「アップロードする」という、わずか3つのステップだけ。
今回は、あなたが書いたマークダウンの文章が、実際にインターネット上の世界へ公開されるまでの全手順を、実際の画面をイメージしながら超実践的にナビゲートします。
当サービスのレンタルサーバーを使いこなして、あなたも「爆速で安全な次世代サイト」のオーナーとしての一歩を、今日ここで踏み出してみましょう!
この記事のポイント
- ステップ1(作成):メモ帳で記事を書き、拡張子「.md」で保存するだけ
- ステップ2(変換):コマンド1発で、マークダウンを美しいHTMLに全自動ビルド
- ステップ3(公開):WinSCPを使って、生成されたデータをサーバーへ転送するだけ
1. 【ステップ1】マークダウンで初めてのブログ記事を書こう
最初のステップは、主役となるブログの記事作りです。特別なソフトは何もいりません。あなたのパソコンに最初から入っている「メモ帳」などのテキストエディタを開いてみましょう。
メモ帳を開いてルール通りに書いてみよう
さっそく、前回の記事でご紹介したマークダウンのルールを使って、以下のように文章を打ち込んでみてください。
Title: 初めてのPelicanブログ
Date: 2026-07-06
Category: 日記
# ついに静的サイトが完成しました!
これがマークダウンで書いた初めての記事です。
本当に**文字と記号だけ**でサクサク書けるので、とっても快適ですね!
ポイントは、最初の3行(Title、Date、Category)です。これはPelicanが「この記事のタイトルや公開日はこれやな」と認識するための設定データになります。これを書いた後に、半角スペースを1つ空けて、本文の見出し(#)や太字(**)を書いていきます。
保存するときの合言葉は「.md」
文章が書けたら、パソコンにファイルを保存します。ここが1番大切なポイントです。
保存するフォルダは、Pelicanを準備した場所にある「content」という名前のフォルダの中です。そしてファイル名は、必ずお尻の文字を「.md」にして保存してください(例:first-post.md)。
これでステップ1は完了です。これであなたのパソコンの中に、いつでもWebページに変身できる「記事の原稿」が用意できました。
2. 【ステップ2】パソコンの中でHTMLに一瞬で変換(ビルド)!
原稿(.mdファイル)が用意できたら、次はいよいよそれをホームページの形(HTML)に変換する作業です。この作業のことを「ビルド」と呼びます。
黒い画面を開いておまじないのコマンドを叩く
難しそうに聞こえるかもしれませんが、やることは文字を1行打ち込むだけです。
パソコンの「コマンドプロンプト」(Macなら「ターミナル」)という黒い画面を開いて、Pelicanのフォルダまで移動したら、以下のおまじないのコマンドを実行してみましょう。
$ pelican content
エンターキーをポンと押すと、画面に文字が流れて一瞬で処理が完了します。これでPelicanがあなたの書いたマークダウンの原稿を読み込んで、自動的にプロ顔負けの綺麗なHTMLコードへ変換してくれたのです。
「output」フォルダの中に完成品ができあがり!
コマンドの処理が終わったら、Pelicanのフォルダの中にある「output」という名前のフォルダを開いてみてください。
さっきまでは空っぽだったはずなのに、いつの間にか「index.html」などの新しいファイルやフォルダが自動的に出来上がっているのが確認できるはずです。
これが、インターネット上に公開するための「本物のホームページのデータ」になります。自分のパソコンの中だけで動く、世界に一つだけの試作品が完成した瞬間です!
3. 【ステップ3】WinSCPで当サービスのサーバーにアップロード!
いよいよ最終ステップです。パソコンの中に完成したホームページのデータを、インターネットを通じて世界中の人に見てもらえるよう、当サービスのレンタルサーバーへアップロード(転送)しましょう。
ここでは、安全かつ手軽にファイルを転送できる代表的な無料ソフト「WinSCP(ウィンエスシーピー)」を使用した手順を解説します。
WinSCPでサーバーに接続する
まずはWinSCPを起動し、当サービスのご契約時にお手元に届いた「サーバー接続情報(ホスト名、ユーザー名、パスワードなど)」を正しく入力して接続ボタンを押します。
接続が成功すると、画面が左右に2分割されて表示されます。
- 左側の画面: ご自身のパソコン内のファイル(ローカル環境)
- 右側の画面: 当サービスのサーバー内のファイル(リモート環境)
まずは右側の画面(サーバー側)で、ホームページのデータを公開するための指定フォルダ(public_html など)を開いて準備しておきます。
「output」フォルダ内の中身をすべてアップロードする
次に、左側の画面(パソコン側)で、ステップ2にて生成された「output」フォルダを開きます。
フォルダ内にあるすべてのファイルとフォルダを選択し、そのまま右側の画面(サーバー側の公開フォルダ)へとドラッグ&ドロップ(マウスで選択して移動)してください。
転送の進捗バーが消えれば、すべてのアップロード作業は完了です。
さっそく、ご自身のホームページのURL(https://wisnet.jp など)にスマートフォンやパソコンのブラウザからアクセスしてみてください。先ほどメモ帳で書いた「初めてのPelicanブログ」が、世界中に向けて爆速かつ安全に公開されているはずです。
4. まとめ:これであなたも静的サイトのオーナー!
今回は、静的サイトジェネレーター「Pelican」で書いたマークダウンの記事を、ファイル転送ソフト「WinSCP」を使って実際にインターネット上に公開するまでの手順を解説しました。
全体の流れをもう一度振り返ってみましょう。
- ステップ1: メモ帳などのテキストエディタで記事を書き、拡張子を「.md」にして保存する
- ステップ2: コマンドプロンプト等で
pelican contentを実行し、HTMLへ自動変換する - ステップ3: 生成された「output」フォルダの中身を、WinSCPで当サービスのサーバーにアップロードする
最初はコマンドの入力やサーバーへの接続に少し緊張するかもしれませんが、一度このサイクルを体験してしまえば、次からは驚くほどスムーズに記事の更新ができるようになります。
当サービスのレンタルサーバーは、高速な表示速度と強固なセキュリティを兼ね備えており、Pelicanで作成した静的サイトのパフォーマンスを最大限に引き出すことが可能です。
あなたの想いが詰まった初めてのブログ記事、ぜひこのステップを参考にしながら世界に向けて発信してみてください。